ロンドンバレエ生活体験記Part4♪
こんにちは。
イーバレリーナバレエスタッフのMikaと申します。
前回に引き続き、バレエの発表会のお話をさせていただきます。
家族でロンドンに引っ越してから、約3か月で、娘のバレエ教室の発表会を迎えました
本番1週間ほど前に、当日のスケジュールと注意事項が記載されたレターをもらいました。日本で所属していたお教室は、発表会当日の母親といえば、運営スタッフの一員として、舞台裏を走り回っていましたが、こちらのお教室では、親はお客さま。
当日の朝、娘は先生に預け、夕方の本番までフリーになります。
娘の晴れ舞台を客席から見守り、ゆっくり鑑賞できるなんて、初めての経験です。(笑)
会場は客席300席程のこじんまりした劇場でしたが、ロビーには、バーカウンターや売店、椅子やテーブルなどのスペースが充実していました。
幕間にはシャンパンを飲んだり、アイスを食べたりする人でにぎわっており、どんな舞台でも楽しむ設備が整っていることに文化の違いを感じました。
ロビーでは、発表会のプログラムも1部数100円程度で販売されており、購入は各家庭の自由です。
我が家は1部購入し、その時に初めて娘の出番を把握しました。
小学生は、ソロなど踊る子はおらず、レッスンクラスごとに発表する形式でしたので、週1レッスンの娘は1曲のみの参加になります。
全体的にアットホームな雰囲気で、親の緊張もよそに、娘もリラックスして舞台を楽しんでいるように見えました。
子演目の中で、10代半ば女の子が、男性役を踊るプログラムがありました。
聞くところによると本人の希望のようで、普段のレッスンでもレオタードは着用していないとの事。
ジェンダーレスへの柔軟な対応に驚かされると共に、誰でもバレエを楽しめる環境がここにはあるのだと感心しました。
最後、カーテンコールの時に、先生達がマイクをもって舞台に現れ、挨拶をしました。
その時に、当スクールから、バーミンガムロイヤルバレエ団(注1)付属のバレエスクールに合格した生徒がいます!と重大発表がありました。
9月からそちらのスクールに転校されるとのことで、その生徒さんにもマイクが渡り、バレエに対しての熱い思いを語ってくれました。
日本から名門バレエスクールに入学できる子たちは、小学生といえども実力者で、大きなコンクールで賞を取るような選ばれしエリート達ばかりですが、その子は現時点での実力というよりは、将来性を見込まれての合格だと思いました。
こんなのんびりとしたお教室から、名門バレエスクールに合格者がでるなんて、やはりロンドンすごい!!と興奮したのを今でも覚えています。
そして、バレエ大好き!な、母のオタ活が徐々に加速していきます。(続く)
注1 バーミンガムロイヤルバレエ団
ロイヤルバレエ団の姉妹カンパニーであり、英国5大バレエ団の1つ。
かつて吉田都さんもプリンシパルとして所属していたことがある。